キーパーソンて何をするの? 誰がなるの?
介護サービスを受けるときや、入居する介護施設を探すときに
必ずといっていいほど耳にする「キーパーソン」という言葉があります。
そのまま直訳すると「鍵となる人」という意味ですが、
介護におけるキーパーソンとはどういった役割を担う人なのでしょうか?
1:キーパーソンはどんな時に必要?
あなたのご両親に介護が必要になり、地域包括支援センターに相談に行くとします。
おそらく最初に「主たる介護者はどなたですか?」のようなことを聞かれるはずです。
これは言葉通りに、主だって介護をする人のことを指します。
一方、介護サービスや医療を受けるとき、介護施設を探すときになど、本人に代わってやり取りや交渉したり、契約などを担うのが「キーパーソン」です。
2:配偶者? それとも子ども? 誰がなるべき?
ご両親が健在でどちらかに介護が必要になった場合、まだ元気でしっかりしているもう一方の配偶者でいいのでは?と思うかもしれません。
ただ、サービスを利用するには情報収集も必要になりますし、比較して検討、決定して契約するなど高齢な親だけに任せるには少し厳しい面が出てくる可能性もあります。
「長男」「長女」が適しているという考え方もあるかもしれませんが、遠方に住んでいたり、すでに要介護者をかかえている状況だったりと一概には決められないものです。
主たる介護者がキーパーソンの役割もカバーすることは多いですが、
必ずしも介護している人がなるべきとは限りません。
家族それぞれの役割を決めることで、介護する人の負担を分散ししたり軽減することにもつながります。
「みんなで介護を分担する」という気持ちでじっくり話し合い、誰が「キーパーソン」となるべきかを考えることが大切です。
3:どんな役割があるの?
例えば現在要介護の親が入院していて、退院後に自宅で介護することが難しいなどの理由で急いで入居する施設を探さなければならない状況だとします。
そのような場面で、本人や家族の意見をまとめて希望する施設を探すのもキーパーソンの役割です。
施設探しもご自身で調べたり、ケアマネジャーに相談したり、紹介会社を利用したりとその方法はさまざまです。
弊社シーガルケアにも、急いで探してほしいというご相談も多くあります。
その場合に、必ずお聞きするのが入居される方の現状やADL(食事・歩行・排泄などの日常生活動作)、医療依存度などについてです。キーパーソンは、それらのことについて把握しておく必要があります。
さらに、希望する施設についてヒアリングする際には、具体的な予算についてもお聞きします。
年金や貯蓄額、入居一時金や月額利用料はいくらまでなら支払えるのか? などの金銭面についても知っておかなければなりません。
キーパーソンは、要介護者の方が希望していることをくみ取って相手に伝える橋渡しや、
家族や親族の意見をまとめて対外的なやり取りをする窓口としての役割があります。
4:家族きょうだいで情報を共有しよう
「みんなで決めればいい」と考えている方もいるかもしれませんが、急を要する決断が必要になることも多いのが介護です。
キーパーソンを決めずにそれぞれが調べたり、違う人や場所に相談すれば余計な手間暇がかかってしまいますよね。
お互いに無駄な労力をかけないためにも、窓口は一本化しておきましょう。
また、介護サービスや施設入居などで必要となるお金については、入居する本人とキーパーソンで決めたとしても、家族やきょうだいに早めに説明するなどして相談しておくことも大切です。
当初は年金や貯蓄で賄えていたとしても、足りなくなれば子どもが支援しなければならない可能性も出てきます。
将来的に予期せぬトラブルを生まないためにも、情報共有しておきましょう。
5:まとめ
今回はキーパーソンについてお話ししました。
まだ元気なときに老後について、ましてやどんな施設に入りたいかなどを親に聞くことは抵抗があるかもしれません。
それでも、どんな余生を送りたいのか、きょうだいは親の老後についてどう考えているのかなどを事前に話しておくことができれば、自分がキーパーソンとなったときに方向性をある程度定めることができるのではないでしょうか。
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